スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

レブロン・ジェームズ

無謀にもレブロンを分析してみた。プレーが多彩すぎて記事が長くなってしまった。

昨シーズンの成績と、2009-2010シーズンのキャブズ時代の成績を比較してみた。

分析の結果、昨シーズンのレブロンはキャブズ時代に比べてスタッツ上、万能な選手になっていたことがわかった。キャブズ時代はディフェンスのスタッツがあまり良くなかったが、移籍してあらゆる面で大幅に良くなった。


良い点

オフェンス全て…全てのカテゴリーで、PPP(1プレーあたりの得点)がリーグトップクラスもしくは上位。総合PPP1.01でリーグ70位、FG%50%。

アイソレーションでは、昨シーズン、彼の左手側後方へのステップバックからジャンプシュートを決めるシーンが非常に多かった。レッグスルーを交えるパターンもあり、スリーも打てる。09-10シーズンにはほとんどしていなかったプレーなので、練習したのだと思う。また、今までどおり、ジャブステップからのジャンプシュートも多かった。もちろん左右にドリブルで抜ける。レイアップまで持ち込む場合は、片手を使って相手を払ったり、ギャロップステップを使って決めるシーンが多い。ドライブの場合は、右手での得点が非常に多いが、左手でもスムーズに得点できる。相手が小さいときはジャンプシュート、ビッグマンならドライブで決めているシーンが目立つ。キャブズ時代に多かったフローターやフックショットの得点シーンは、昨シーズンは多くなかった。移籍してアイソの回数がかなり減ったせいかもしれないし、ジャンプシュートが多くなったせいかもしれない。PPPが0.92でリーグ49位。アイソのFG%は42%と高くはないが、ターンオーバーが少なめでフリースローを多くもらっているためと思う。

ピック&ロールでは、PPP0.98でリーグ4位。2009-2010シーズンはPPP1.02でリーグ7位。ヒートに来てから100回以上回数が増えた。ジャンプシュートが決まる一番多いケースは、彼の左手側にスクリーンをかけてもらったとき。ドライブも多く、ヘルプでもスイッチの相手でも、相手がビッグマンなら、ビッグマンに体を預けながらかなり積極的にドライブを狙う。良くない点は、味方の足下にバウンドパスをしてターンオーバーになるケースが多い点。左手側に展開することが多いせいか、左手のドリブルミスも目立つ。2人のディフェンダーの間を突破するときもミスが目立つ。

ポストプレーでは、PPP1.04でリーグ17位。昨シーズンは、時計回りに少しターンしてからフェイダウェイ、という形での得点が非常に多かった。これも練習したプレーなのかもしれない。09-10シーズンのキャブズ時代は主にSFだったせいか、身長を活かしたフックやレイアップなどが多かった。ターンオーバーがやや多く、ビハインド・ザ・バック・パスのミスが多かった。

トランジションオフェンスは、移籍して非常に増えたプレーの一つ。FG%67%と決定力がすばらしく、アンドワンが39回と異常に多かった。ただ、ターンオーバーもやや多い。

スリーを減らした点…キャリア通算スリー成功率33%の選手としては、今までややスリーを打ち過ぎだったが、昨シーズンは回数を減らした。良い判断だと思う。

ディフェンス全て…ほぼ全てのカテゴリーでPPPが100位以内でリーグ上位。総合PPP0.76、FG%34.7%。

2009-2010シーズンに比べ、ディフェンスのPPPは全般的に格段によくなった。09-10シーズンは、アイソレーションのPPPはよかったが、それ以外のPPPは200位前後でリーグ中位だった。TO%が8.8%から11.1%と大幅に上がった。ヒートの機動力のあるチームディフェンスに助けられて、PPPが上がったのだと思う。たった1年で個人の成績があらゆる面でこれほど良くなるとは考えにくい。当たり前のことかもしれないが、個人のディフェンスのPPPはチームのディフェンス力にかなり影響されるのだと思う。

[追加]運良くいい記事を見つけた。ディフェンスのPPPについて、バティエがこう言っている。「良いペリメーターディフェンダーがいるチームには、ミスを帳消しにしてくれるムトンボのような良いショットブロッカーがいる。バティエは衰えた、と言う人がいるが、僕は6年間ずっと同じことをしている。ムトンボのような選手がいたシーズンとそうでないシーズンがあった。ディフェンスのスタッツを見るときは、完全に信用してはいけない。…また、ピック&ロールは2人でやる仕事。ディフェンス全般に言えることだが、ディフェンスは一人でやることではない。おそらく、アイソとポストディフェンスだけが個人の力量が問われるプレーだ。1対1だからね。ディフェンスのスタッツを見るときは、鵜呑みにしてはいけない。」…ということなので、これからディフェンスを分析するときはポストディフェンスとアイソを中心に参考程度に見ていくことにする。

ただ、ピック&ロールに対するディフェンスのTO%は、29%と驚異的。ヘッジからのTOが多い。ピック&ロールのPPPが高いピアースから、TOを11回も奪っている。キャブズ時代はチームとしてヘッジが少なくTO%7%だったので、レブロン個人の力ではなく、明らかにチームディフェンスのおかげ。

スティール記事で、ディフェンスのうまいジェイソン・キッドやコーリー・ブリューワーが「彼はパッシングレーンをさえぎるのがとてもうまく、速い。あの運動能力は異常だ。常に彼の位置を確認してプレーしないといけない。」と言っている。


悪い点(強いて言えば)

アイソレーション時のディフェンス…PPPが0.78とリーグ121位で、FG%36.8%。全然悪くはない。レイアップのFGM/FGAは11/48と驚異的。抜かれても後ろからブロックするシーンが非常に多い。ただ、レイアップの成功率が約25%ということは、ジャンプシュートを良く決められていることになる。確かにバティエなどに比べると、姿勢が高めのときがあり、ペリメーターでのプレッシャーが緩いと思う。得点された主なケースは、姿勢が高いとき、相手との間にスペースを空けているとき、レブロンの左手側にフェイクを入れられた後にレブロンの右手側に抜かれるケース。

一方、キャブズ時代のアイソ時のPPPは0.6でリーグ5位、FG%30%だった。なぜPPPがこんなに変化したのか自分にはわからない。キャブズ時代はPGなど小さい相手とマッチアップすることが多かったせいかもしれない。あいかわらず右手側によく抜かれていたが、抜かれた先にはバレジャオやシャックが待ち構えているシーンが多かったせいかもしれない。ディフェンスのPPPに関してはバティエの言うように、個人のPPPを重視せず、チームとしてのPPPを重視するほうがいいのかもしれない。でもやはりプレッシャーが緩い気がする。

ジャンプしながらのパス…強いて言えば、空中でのパスからターンオーバーになるケースが目立ち、もったいないと思う。ピック&ロールやトランジションオフェンスのときなど、ジャンプしながらのパスを減らすだけで、ずいぶんターンオーバーは減ると思う。ジャンプして何かをしようとしてチャージングになるケースも多い。

試合終盤の不調…クラッチスタッツ(4Q残り5分以内やオーバータイムで、5点差以内という状況のスタッツ)で、ジャンプシュートのeFG%がわずか33%。この記事以外にも指摘する人は大勢いるが、スタッツにはっきり出ているので、もう少しペース配分を考えるなど、何か対策が必要だと思う。低FG%の原因は体力ではなく、精神的なものかもしれないが。ただ、過密スケジュールの今シーズンは、セルティックスのように何か対策をとらないと、またスタッツ通りの結果になるかもしれない。

[追加]記事によると、今シーズンは体力温存のためになるべくポストプレーを増やす予定らしい。コービーのように。確かにまだサンプルサイズは小さいが、今シーズンの"ポストアップ数÷全プレー数"は、以前の8%から15%と大幅に増えている。ということはやはり、試合終盤の不調は体力の問題だったのかもしれない。
スポンサーサイト
[ 2012/01/05 21:23 ] 未分類 | TB(0) | CM(4)

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2012/01/06 08:59 ] [ 編集 ]

スタッツ分析記事面白い!

最近はじめられた、スタッツ分析記事が抜群に面白いです。
選手を見る目が変わっちゃいますよね。
今後も、「スタッツが良いだけじゃん!」(デビットリーとか?)選手とか、
「スタッツに表れない良選手!」(ニックコリソンとか?)選手とか、分析してほしいなあと思います。
それと、スタッツだけ?or本当に良選手?の判断の難しい選手(ザックとかアンドレミラーとかトニーパーカーとか)もぜひ。
今後も楽しみにしています!
[ 2012/01/06 09:23 ] [ 編集 ]

-さん>
あ、はい。リンクフリーなのでご自由に。

yossyさん>
時間があればやってみます。
[ 2012/01/08 23:45 ] [ 編集 ]

言われてみれば当たり前なのかもしれませんが,バティエの言葉だけに重みがありますね.
[ 2012/01/09 19:20 ] [ 編集 ]

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック:

この記事のトラックバック URL
http://airball2.blog.fc2.com/tb.php/3202-261bd57a







上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。