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昨シーズンのダニー・グレンジャーについて調べてみた。09-10シーズンのスタッツと比較してみた。 調査の結果、主にオフェンスが良く、ディフェンスが良くなかったことがわかった。
総合オフェンスPPP(PPP 0.96、rank 137、FG% 42.6%)は、まあまあ。3-23フィートのジャンパー成功率が約36%でいまいちだったが、ターンオーバー%が11.6%と低く、スリーが多いのでPPP(1プレーあたりの得点)は悪くはなかった。09-10シーズン(PPP 1、rank 76、FG% 42.9%)に比べると、それほど変化しなかった。得点パターンが多彩な点が特徴的。 総合ディフェンスPPP(PPP 0.89、rank 216、FG% 39.9%)は、09-10シーズン(0.84、rank 70、FG% 39.2%)とあまり変わらなかった。ただ、昨シーズンは、ディフェンス面で消極的なシーンが多かったように見えた。原因はよくわからない。相手に対するプレッシャーが少なかったので、TO%が13.9%から8.9%へと大幅に下がり、多くのプレーでPPPが悪化した。 良かった点(オフェンス編)・ アイソレーション(PPP 0.86、rank 90、FG% 37.6%)…一番使用率の高いプレーだった。ジャブステップからのジャンパーによる得点が多い。ステップバックも多い。ドライブから得点する場合は、ベースライン側に突破することが多い。中央に向かって突破すると、苦しい体勢でシュートを打ってミスすることが多め。(PGから見て)左のエリアからオフェンスを始めることが多いせいか、左手側へのドライブが若干多い。PPPやFG%は09-10シーズンとほぼ同じ。このプレーでのスリー成功率は28%で良くない。 ・ ピック&ロール(PPP 0.84、rank 62、FG% 41%)…ハイピック&ロールでは、スクリーンを使ってからすぐにジャンパーを打って得点することが多い。サイドピック&ロールでは、ベースライン側に向かってドライブをよく狙う。PPPは09-10シーズン(PPP 0.74、FG% 34.4%)と比べて良かった。 記事で、ピック&ロールに関するグレンジャーのコメントがあった。「ピック&ロールをやるのは好きだ。俺相手だと、相手はスライドスルーできない。その場合、俺がジャンパーを打つからね。だから(相手がファイトオーバーしてくれると)俺がドライブする機会もできる。…ペイサーズはリーグの中で、ピック&ロールの効率が良くないチームだった。それは未熟さが原因と思う。若い選手が多いから。…オフシーズンの間は、ボールハンドリングの技術を磨いた。技術を磨けば磨くほど、良いプレーメーカーになれる。」 ・ ポストアップ(PPP 1.15、rank 7、FG% 53.3%)…PPPはポストアップのリーグ平均PPP(0.86)を大きく上回り、リーグトップクラス。左のポストから右手でフックして得点することが多い。いいポジションを取ることが多い。スピン、ターンアラウンドなどもする。 レポートによると、大学時代当初は主にポストプレーをしていて、徐々にシュートレンジを広げたらしい。このプレーが一番得意なのかもしれない。シューティングファール%が16.8%とすばらしい。09-10シーズン(PPP 1.21、rank 4)も非常にすばらしかった。 ・ オフボールスクリーンからのシュート(PPP 0.92、rank 55、FG% 40.3%)…ダウンスクリーンを使ってトップのあたりでジャンパーを打つことが多い。そこから右手側にドライブすることもある。スクリーンに相手が引っかかることが多めなので、ボールをもらうまでの動きなどがかなりいいと思う。PPPは09-10シーズン(PPP 1.02、FG% 40.4%)と比べて下がったが、それでも悪くない。 ・ ハンドオフ(PPP 0.97、rank 36、FG% 39.2%)…左のウィングからのジャンパーが多い。PPPやFG%は09-10シーズンとほぼ同じ。リーグの選手の中ではプレー数が多め。 ・ カット(PPP 1.29、rank 80、FG% 62.5%)…ローポストのヒバートとギブ&ゴー、ハイポストのヒバートとのハイローが多い。 良かった点(その他)・ オフボールスクリーンに対するディフェンス(PPP 0.66、rank 11、FG% 32%)…スクリーンにぶつかって体勢を崩すシーンがあまりなく、シュートに対してよくチャレンジしていた。プレーオフでルオル・デンがよく外していた。09-10シーズンのPPPもよかった。 ・ 気の強さ…クリス・ポールのレイカーズ行きのトレードが取り消されたことに対して、「今日から俺の名字をStern's Bi#&hに変更する。」とツイートしたり( 記事)、プレーオフ後にジョアキム・ノアのことを「卑怯な野郎だ。」と言ったり( 記事)、ヒバートに「ウルブズ戦での教訓は、ダニー・グレンジャーを怒らせるな、ということだ。」とツイートされるなど( 記事)、おとなしいとは言えない。 ・ その他…ブロック、リバウンドなど。センターのシュートを背後からブロックするシーンがわりとある。 悪かった点・ アイソレーション時のディフェンス(PPP 0.91、rank 243、FG% 39.1%)…速い相手によくやられていた。チェンジ・オブ・ディレクションに弱め。プレッシャーがあまりなかった。09-10シーズン(PPP 0.77、FG% 41%)と比べると良くなかった。一番目立つ点はターンオーバー%で、21%から8%に下がった。09-10シーズンは失点をしたシーンでも、トレースハンドをして、相手にプレッシャーをかけていたシーンが多かった。 ・ ピック&ロールに対するディフェンス(PPP 0.9、rank 179、FG% 44.9%)…チェンジ・オブ・ディレクションに弱め。速い相手によくやられていた。09-10シーズン(PPP 0.72、FG% 35%)と比べると良くなかった。 ・ ポストディフェンス(PPP 0.99、rank 232、FG% 53.2%)…サンプルサイズが小さいが、昨シーズンは良くなかった。バックダウン開始時にボールを後ろからたたくことが非常に多いので、TO%が18%と非常に高い。が、そのせいでやられることも多かった。09-10シーズン(PPP 0.79、FG% 42%)と比べると良くなかった。 ・ スポットアップに対するディフェンス(PPP 1.02、rank 238、FG% 39.9%)…良くなかった。09-10シーズンとPPPやFG%がほぼ同じ。 記事で、ディフェンスに関するグレンジャーのコメントがあった。「俺の一番得意なディフェンスは、ポストディフェンス。相手がSFでもPFでもバックダウンにかなり強い。…その反面、俺は自分の相手を見失う傾向がある。ヘルプに行くことを常に意識しているが、そのせいで自分の相手を見失う点は良くない。」 何とも言えない点・ トランジション(PPP 1.14、rank 159、FG% 48.3%)…オフェンスで、プレー使用率が2番目に高い。基本的にスリーや右のエルボーからのジャンパーが多いので、トランジションとしては、FG%がかなり低い。PPPやFG%は09-10シーズンとほぼ同じで、いまいち。 ・ スポットアップ(PPP 0.99、rank 158、FG% 37.6%)…09-10シーズン(PPP 1.12、rank 50)に比べると良くなかった。このプレーでのスリー成功率は、いずれのシーズンも39%と良かった。PPPは平均的なので悪くないが、3-23フィートのジャンパー成功率が約36%で、例年に比べてあまり良くなかった。 記事で、ジャンパーに関するグレンジャーのコメントがあった。「ペイサーズのアシスト数が少ないという批判と、俺がジャンパーを打ちすぎてドライブをあまりしないという批判は、的を得ている。ジャンパーを打ちすぎていた原因は、俺が多くのスリーを打っていたからだろう。ジム・オブライアン監督のシステムではそれが望まれていた。俺のボールハンドリング技術が良くなれば、フリースローをもらうことも多くなるはずだ。ヴォーゲル監督のもとでもスリーを打つことは多いと思うが、ドライブの機会が多くなる。…ファールをされると痛いが、一番簡単に2点を取れる方法だ。」 今シーズンの変化シーズン序盤のスランプのせいで、FG%がいまいち。アイソとピック&ロールのFG%が20%台。厳しい体勢でのシュートが多め。批判を打ち負かすため、ドライブやフィジカルなプレーを意識しすぎているのかもしれない。 アイソレーションの使用率がかなり減って、スポットアップ使用率(14.6%→27%)が倍近く増えた。ジョージ、コリソン、ウェストがディフェンスを引きつけてパスをすることが多い。 ディフェンスでは積極性が戻ったように見える。多くのターンオーバーを誘発しているし、PPPもいい。 今シーズンのペイサーズは、ディフェンスのPPPが現時点でリーグ3位なのですばらしい。昨シーズンは9位だった。オフェンスの効率性(OFF EFF 99.7)とディフェンスの効率性(DEF EFF 96)は平均的。
昨シーズンのアンドレ・イグドラについて調べてみた。09-10シーズンのスタッツと比較してみた。 調査の結果、右からのスリーとディフェンスが良いことがわかった。 良い点(ディフェンス編)・ ピック&ロールに対するディフェンス(PPP0.7 、rank27 、FG%34.2%)…FG%もPPPもすばらしい。ボールハンドラーはあまりペイントエリア内に進入できず、ジャンパーを打つことが多い。レイアップをさせた回数が少ない。得点されたシーンでは、スライドスルー系のディフェンスで引いて守っていた場合にジャンパーを打たれたケースが多い。 TO%が15%と高い。ブランドと協力してターンオーバーを誘うシーンが多い。ブランドが長い手を活かしてボールをたたいたり、トラップという形が多かった。ただ、09-10シーズンに比べるとTO%は下がった。 チームとしては、ピック&ロールに対するディフェンスのPPPはリーグ25位だった。イグドラは良いが、相手チームはピック&ロールのディフェンスが平均的なホリデー、いまいちなルー・ウィリアムズなどを攻めていたせいかもしれない。イグドラのプレー数は111だったが、ホリデーのプレー数は357だった。 ・ アイソレーション時のディフェンス(PPP 0.85、rank 183、FG% 42.3%)…ディフェンスで定評のある選手だが、昨シーズンのスタッツは非常に平均的だった。09-10シーズンのPPPは0.77だった。 記事によると、彼のPPPは昨シーズン途中まで0.72で、SGとSFの中でリーグトップだった。ただ、 記事によると、昨シーズン途中からずっと右膝の痛みを耐えてプレーしていたらしい。5年ほど前に患った軟骨軟化症の痛みがぶり返したらしく、「シュートのたびに痛みを感じたり、再び痛むのではないかと心配しながらプレーしていた。」と彼が語っていた。シーズン途中まではPPPが良かったので、痛みがこのプレーにも影響していたのかもしれない。 PPPがシーズン後半に悪化した他の原因は、ニックスがシーズン後半に何度もカーメロにアイソをさせて得点したことや、プレーオフでレブロンやウェイドが彼相手にすばらしいプレーをしたせいかもしれない。そういう失点シーンが多かった。 今年の各チームの GMの投票によると、リーグ最高のペリメーターディフェンダーの投票でイグドラに票が入らなかった。1位はトニー・アレン。投票にどれほど意味があるかはわからないが、ディフェンス力を買われてアメリカ代表入りした選手が票を入れてもらえなかったというのは少し寂しい。 [追加]今シーズンのPPPは0.73なので調子が戻ったのかもしれない。 [おまけ]本人がディフェンスの練習のやり方を教えている 動画。 ・ スポットアップに対するディフェンス(PPP 0.82、rank 28、FG% 35%)…09-10シーズン(PPP 1.01 rank 299)より大幅に良くなった。ただ、ディフェンスが良い選手でも、スポットアップのディフェンスPPPはシーズンごとに大きく変動するので、重視しないほうがいいと思う。シクサーズのスポットアップのPPPは0.96でリーグ8位だった。 良い点(オフェンス編)・ スポットアップ(PPP 1.03、rank 118 、FG% 38.6%)…ほとんどがスリーによる得点で、このプレーでスリーの成功率は39%なのですばらしい。(PGから見て)右側のエリアからのスリーが多い。これ以外のプレー(アイソ、ピック&ロールなど)では、スリーの成功率は20%台と非常に悪い。09-10シーズンのスタッツとほぼ同じ。 ・ トランジション(PPP 1.13、rank 163 、FG% 65.7%)…トランジションのFG成功数が全プレーの中で一番多いというのは、主力選手としてはリーグで珍しい。オフェンスでの彼の第一の武器という感じ。このプレーのおかげで彼のFG%は44%に届いた気がする。シューティングファール%が18%と高い。 ・ カット(PPP 1.48、rank 15、FG% 75.8%)…サンプルサイズが非常に小さいが、毎年非常に効果的。強烈なペネトレイトをする選手がチームにいれば、彼をもっと効果的に使えるように思える。 ・ アシスト…アシストが多い。アシスト%(=アシスト÷全ポゼッション数)が40%。多くのPGのアシスト%が40から50なので、PGと同レベル。スポットアップのケースが多く、ブランドやホウズなどがパスを受けてすぐにシュートを打つケースが多い。トランジションでも多い。 ・ その他のプレー…リバウンド、スティール、ファールの少なさなど。 悪い点・ スリー以外のジャンパー…全てのプレーにおいて、3-15フィートのジャンパーのFG%が27%とひどすぎる。15-23フィートのFG%も37%でよくない。09-10シーズンも同じくらいだった。プルアップジャンパーは苦手なのかもしれない。2009年の 記事によると、スポットアップの成功率が37%で、プルアップジャンパーの成功率が29%だった。 アイソレーション(PPP 0.77、rank 154、FG% 35.7%)では、ほとんどがジャンパーによる得点。右足のジャブステップやステップバックからのジャンパーが多い。09-10シーズンとスタッツはほぼ同じ。 ポストプレー(PPP 0.94)はあまりしないが、ほとんどジャンパーによる得点だった。 ピック&ロール(PPP 0.7、rank 137、FG% 34.8%)では、左手側に展開してからのジャンパーが多い。ドライブの回数はあまり多くないが、ドライブの場合はスピードがあるのでダンクまで持ち込むことが多い。 昨シーズンの彼のオフェンスは、アイソ20%、トランジション20%、スポットアップ15%、ピック&ロール15%、その他で構成されていた。09-10シーズンも似たような比率。アイソとピック&ロールという効率の悪いプレーが多かったので、彼のオフェンスの総合PPPは0.9で265位となった。 右膝の心配やジャンパーのFG%を考慮すると、スリーをよく打つスタイルにするほうがいいのかもしれない。少しシェーン・バティエのようになってしまうが、成功率27%や37%の2点ジャンパーより、成功率39%のスリーのほうが数字の上では効率的。 ・ クラッチシチュエーションでの弱さ…eFG%が30%ほどで、オフェンス面では試合終盤に頼りづらい。 今シーズンの追加武器(?) ・ リーダーシップ…監督がころころ変わってきたシクサーズで、イグドラはやっと信頼できそうな監督に出会えた、という 記事があった。以下、イグドラに関する監督のコメント。 「今年のドレーは今までよりリーダーシップを発揮している。…ロックアウトの間にチームの選手達が自主的に集まって練習していたが、彼がその中心だった。…彼はこのチームやチームのプレーを気に入っている。…彼はスコッティ・ピッペンやグラント・ヒルを尊敬しており、私は彼らの監督だったので、彼らとの経験や関係の築き方の話をした。それが彼との関係を築く大きな助けになった。」 ・ 地元にゆかりのあるオーナーとCEO…オーナーがチームを買った経緯について語っている 記事。「ウィザーズのオーナーにならないか」とレオンシスに誘われてから、NBAチームに興味がわいたらしい。 CEOがチームについて語っている 記事。まめにツイッターをやっているらしい。 ・ ウィル・スミス…オーナーの一人になった( 記事)。 あと、良いスタートを切れたので試合の視聴率も上がったらしい。なにより良い点は、チームのオフェンスの効率性(105)、ディフェンスの効率性(92)がリーグトップクラスという点。
ついでに昨シーズンのドゥエイン・ウェイドについて調べてみた。09-10シーズンのスタッツと比較してみた。 調査の結果、ジャンパー以外のオフェンスはすばらしいことがわかった。 良い点(オフェンス編)・ アイソレーション(PPP 0.91、rank 56、FG% 39.8%)…プレー使用率が15%で、3番目に多いプレー。PPPは09-10シーズンとほぼ同じ。左手側に展開して得点する場合が非常に多く、クロスオーバーから左手側に進んでドライブやジャンパー、もしくはステップバック、という得点シーンが多い。パンプフェイクもよく使う。右手側に展開して得点する場合はあまりないが、ドライブやプルアップジャンパーなど。 アイソでジャンパーを打つ場合は、プルアップジャンパーが多く、トリプルスレットから打つ回数は非常に少ない。ドライブでは右手での得点が多い。アイソに限らず、左手側にユーロステップ( 動画)で突破することが多い。 昨シーズン序盤の 記事によると、ウェイドは「ピック&ロールが多すぎてトラップなどをよくされるようになったので俺達のアイソを増やしてくれ。」と監督に頼んだらしい。 ・ ピック&ロール(PPP 0.94、rank 14、FG% 46.5%)…プレー使用率が25%で、一番多いプレー。PPPも回数も09-10シーズンとほぼ同じ。得点パターンはアイソとほぼ同じ。ドライブの場合、ソフトヘッジやサグをするディフェンダーの前で左手側にクロスオーバーをして、2人のディフェンダーの間をスプリットして得点することが多い( 動画)。左手側へのエクスプロージョンも多い。左手側に進むためにユーロステップを使えるので、ヘルプディフェンダーやサグで守るディフェンダーをよくかわせる。ヘッジを見てボッシュにアシストすることも多い。 ・ スポットアップ(PPP 1.03、rank 118、FG% 44.4%)…09-10シーズン(PPP 0.91、FG% 38.4%)より良くなった。ただ、PPP上昇の原因は、ジャンパーの成功率が上がったというより、ドライブが増えたせいだと思う。ジャンパーよりも、ドリブル2回+2歩のレイアップの多さが目立つ。スポットアップの得点には、パッサーにアシストがついたと思われるFG(ドリブル2回以内のドライブからのFG)による得点も含まれていることに最近気づいた。スポットアップでここまでレイアップが多い選手は初めて見た。 10-23フィートのジャンパー成功率は38%ほどで、毎年あまり変化がないので、ジャンパーがうまくなったわけではない。スリーポイントラインのあたりでボールをもらってもスリーをあまり打たず、ドライブすることが多かった。 ・ オフボールスクリーンからのシュート(PPP 0.8、rank 95、FG% 38.3%)…(PGから見て)左コーナーからスクリーンを使うことが多い。ワイドアングルのピンダウンスクリーンなど( 動画、 動画)。 ・ ポストアップ(PPP 0.9、rank 67、FG% 46.2%)…(PGから見て)左側のポストからの得点が多い。スピンターン、ターンアラウンド、レイアップ、フックなど種類が多彩。右側のポストではジャンパーかフック。 ・ カット(PPP 1.23、rank 124、FG% 59.7%)…レブロンが多くのディフェンダーを引きつけるので、ウィークサイドからバックドアカットでよく得点した。プレー数が09-10シーズンに比べて1.5倍ほど増えた。 ・ トランジション(PPP 1.34、rank 40、FG% 69.4%)…プレー使用率が17%で、2番目に多いプレー。09-10シーズンに比べてプレー数が大幅に増えた。レブロンからの絶妙なパスが多い。オーバーナンバーでも、ウィンドミル・クロスオーバー( 動画)などでよく得点する。トランジションで300回もプレーしてターンオーバー%が10%というのは、かなり低い。 総合オフェンスPPP(PPP 1.01、rank 70、FG% 49.6%)は09-10シーズンとほぼ同じ。ジャンパーの成功率がいまいちだが、カットやトランジションが多く、ピック&ロールがすばらしいのでFG%やPPPは高め。シューティングファール%も12.4%と高め。ターンオーバー%は平均よりやや良い。クラッチスタッツも悪くない。アシスト%(全ポゼッションにおけるアシストしたプレーの割合)は平均以下になった。%アシスト(アシストされたプレーの割合)は大幅に増えた。 良い点(ディフェンス編)・ ピック&ロールに対するディフェンス(PPP 0.62、rank 10、FG% 26.2%)…09-10シーズン(PPP 0.7 、FG% 39%)も良かった。FG%が驚異的。 ターンオーバー%が18.3%とすばらしい。サイドピック&ロールに対してアイス、ハイピック&ロールに対してソフトヘッジでボールハンドラーを片方のサイドに追い込んでトラップ、という形からのターンオーバーが多かった。ヘッジをするボッシュの機動力、ウェイドのウィングスパン、マイク・ミラーの読みの良さなどのおかげと思う。 (余談だが、ウィングスパンに関する 記事によると、ウェイドのウィングスパンは6-11で、(ウィングスパン-身長)÷身長の値が7%以上もあり、リーグ上位。ちなみにリーグ1位はジェイソン・マキシールの10.32%。ビッグ3やアンソニーなどヒートの選手はウィングスパンが長めの人が多い気がする。ディフェンスがいい要因の一つと思う。) ・ オフボールスクリーンに対するディフェンス(PPP 0.78、rank 37、FG% 36.6%)…09-10シーズン(PPP 0.96、FG% 44%)と比べて大幅に良くなったが、原因はよくわからない。ジャンパーを打たれることが多い。毎年レイ・アレンによくやられている。 ・ その他…リバウンド、ブロック、スティールなど。 悪い点・ ジャンパー…10-23フィートのジャンパー成功率が38%ほどで、良くない。毎年あまり変わりない。長くプレーするつもりなら、スピードが落ちる年齢になるまでに、レブロンのようにジャンパーの成功率を上げる必要があるかもしれない。 スリーの成功率が30%。 記事によると、記者は「プルアップジャンパーが非常に多い。スポットアップのスリーは15本のみ。ドリブルせずに打って決めるこつをつかめばヒートのオフェンスは改善されるかもしれない。」と書いている。 ・ スポットアップに対するディフェンス(PPP 1.04、rank 261、FG% 39.5%)…09-10シーズン(PPP 0.92 FG% 36%)より悪かった。 スポットアップでかなりやられたせいで、彼の総合ディフェンスPPP(0.88 rank 181)はいまいちだった。ディフェンス全体に関して09-10シーズンと大きく違う点はプレー数で、200プレー以上増えた。試合ペースがやや上がったせいかもしれない。 何とも言えない点・ アイソレーション時のディフェンス(PPP 0.87、rank 204、FG% 37.4%)…数字上は平均的(0.83)という感じ。09-10シーズン(PPP 0.71、FG% 28%)と比べると悪くなった。09-10シーズンはコービーやジョー・ジョンソンなどをガードするシーンが非常に多かったが、昨シーズンの相手は比較的小さめの相手が多かった。それを考えると、PPP悪化の原因はよくわからない。 ヘルプディフェンダーとして失点を防いだシーンによく出ていたハスレムやジャーメン・オニールがいなかったせいかもしれない。レイアップで失点されたケースでは、ドライブされた方向に誰もいなかったか、いたディフェンダーがイルガウスカスというケースが多かった。ディフェンスのPPPを計算する際は、最初に抜かれた選手が失点したとみなされる。
昨シーズンのクリス・ボッシュについて調べてみた。09-10シーズンのスタッツと比較してみた。多彩なプレーをするので記事が長くなった。 調査の結果、万能選手であることがわかった。ポストディフェンスをあと少しだけ良くすれば完璧な選手になれそうだと感じた。 良い点が多いので、オフェンス編2つととディフェンス編に分けます。あと、これからはジャンプシュートのことをジャンパーと表記します。入力が楽なので。 良い点(主なオフェンス編)・ アイソレーション(PPP 0.99、rank 22、FG% 42.9%)…アイソでPPP(1プレーあたりの得点)が0.99というのは驚異的。09-10シーズンのPPPと大体同じ。ジャンパーが多い。スタンスが広めでもジャンパーが打てるのでディフェンスは対応しづらそう。どちらの足がピボットフットでもうまくジャンパーができる。09-10シーズンは左足をピボットフットにするジャンパーをほとんど打たなかったので、練習したのかもしれない。ステップバックも可能。遠めの位置からでもドリブルで左右に抜け、左右の手で得点できる。(PGから見て)右側のエルボーからオフェンスを始めることが多いせいか、右手側にドライブすることが多く、スピンムーブで進む方向も右手側。シューティングファール%が18%と異常に高く、すばらしい。 記事で、(PGから見て)右のエリアからのプレーを増やしたことについて、ボッシュはこう語っている。「監督達はスタッツを分析して、俺に言った。「君が左のエリアでシュートを打つと良くない。」と。スタッツを見せられると、何も言えなかった。俺は「いや、どちらのエリアでもプレーできますよ。」という感じで答えたが、監督達に「確かにそうだが、効率が違うんだ。」と言われた。」 PPPを使用していることについて、スポルストラ監督「シナジーのデータを少し使って分析している。地下で3匹のモグラが、いや、3人のスタッツ係が分析している。…私はスタッツのことばかり考えているわけではない。データは山ほどある。それを扱いやすい量にして、傾向などが明らかになればプレーに反映させる。」 ・ ピック&ロール(PPP 1.04、rank 57、FG% 48.8%)…シーズン後半の3月あたりからロールが増え、プレーオフのブルズやマブズとのシリーズでは、ピック&ロールの得点の8割がロールからだった。 記事によると、ボッシュを使ったピック&ロールのPPPが1.3で、ピック&ポップのPPPが0.81だったので、監督は3月頃からロールを増やしたらしい。スポルストラ監督は「ロールを今までより重視している。今まではピック&ポップがあまりにもうまくいっていたのでそれに頼りすぎていた。」とコメント。 ボッシュは「できれば、俺は毎回ジャンパーばかり打つほうがいい。一番楽だからね。でも監督はビデオで俺のプレーを研究して、ロールを増やそうと提案してきた。そのほうが効率的だから、と。」とコメント。 09-10シーズンのピック&ロールのPPPは1.24と驚異的だったので、PPPが大きく低下したカテゴリーとなる。原因はよくわからない。移籍後にプレー数が約150から約280に倍増したせいか、ホセ・カルデロンと離れ、長年いたチームから移籍したせいか、よくわからない。 ・ スポットアップ(PPP 1、rank 150、FG% 49.7%)…PPPは平均値以上。2点シュートしか打たないビッグマンとしては上位だと思う。上位はスリーを打てる選手が多い。FG%がすばらしい。 良い点(その他のオフェンス編)・ その他のプレー… カット(PPP 1.41、rank 30、FG% 71.3%)は回数が多い上に効率が良い。 トランジションオフェンス(PPP 1.26、rank 85、FG% 62.7%)はサンプルサイズが小さいが効率は良い。おかげで総合オフェンスPPP(PPP 1.01、rank 70、FG% 49.1%)はすばらしい。 ・ フリースローの多さ…シューティングファール%が総合で12%。ジャンパーの成功率が高い上に接触をいとわないので、どのプレーでも良くフリースローをもらえる。 記事によると、全ポゼッションにおけるフリースロー獲得プレーの割合が23%で、リーグトップクラス。ビッグマンではトップ。09-10シーズンも良かった。 ・ ターンオーバーの少なさ…総合ターンオーバー%が9.7%ですばらしい。 良い点(ディフェンス編)・ アイソレーション時のディフェンス(PPP 0.71、rank 62、FG% 33.9%)…状況に応じて、ペイントエリアに進入させないようなスタンスや、ウィークハンドを使わせるようなスタンスをとる。姿勢がかなり低い。相手に合わせて間合いや手の動きを調整する。多くの選手をガードできるスピードもある。ウィングスパンが7-3で、長い。TO%が12%とすばらしい。抜かせる方向では味方が準備しているのでターンオーバーを誘発できる。様々な点で非常にクレバーに見える。09-10シーズンのPPPは0.65だったので、それほど変わらなかった。 ・ ピック&ロールに対するディフェンス(PPP 0.63、rank 4、FG% 32.9%)…ロールに対するディフェンスのリーグ平均PPPが約1なので、0.63というのは驚異的。ハードヘッジやトラップ後のヒートのローテーションが良いせいか、相手がロールよりもポップアウトするシーンが多い。彼はハードヘッジをすることが多いが、非常に機敏に動く。 ・ スポットアップに対するディフェンス(PPP 0.87、rank 65、FG% 37.5%)…平均が0.98なので、すばらしい。09-10シーズンのPPPは1.01だった。チームディフェンスが大きく影響していたと思う。 総合ディフェンスPPP(PPP 0.83、rank 83、FG% 38.8%)はすばらしい。全プレーにおけるスポットアップの比率が40%、ポストアップは25%、アイソは18%で、いずれもPPPが良かったため。 平均よりは良い点(悪くはない点)・ ポストアップ(PPP 0.85、rank 92、FG% 39.8%)…PPPは平均的で、悪くはない。オフェンスパターンはアイソとほぼ同じ。ラプターズ時代に比べるとジャンパーが多め。左手でフックが打てる。接触をいとわないので、シューティングファール%も高い。 ただ、3-9フィートのジャンパー成功率が37%といまいち。09-10シーズンの成功率は50%だったので低下しすぎた。また、ポストアップ使用率は36%から22%になったので、かなり減少した。 ラプターズ時代はポストアップのPPPが1.11だったので、大幅に下がった。 この記事では、ポストアップのPPP低下の原因について書かれている。PPP低下の原因は不明だが、減量のせいかもしれない、と書いている。ラプターズ時代の体重が250ポンド、ヒート加入時の体重が235ポンド。(今シーズンは250ポンドに戻した。) 09-10シーズンのプレーを見ると、ラプターズはボッシュがペイントエリア内で良いポジションを取れるようにスクリーンをよく使用していたので、ボッシュはペイントエリア内でパスをキャッチすることが多かった。そのため、ジャンパーよりもフックが目立った。一方、ヒートはポジション取りをボッシュ一人に任せるケースが多かったので、リングからやや離れた位置からのプレーが多かった。PPPが低下したのは、そのせいかもしれない。ヒートも何種類かボッシュのためにスクリーンをかけるプレーを用意していた( 記事)が、ラプターズほど頻繁には使っていなかった。 ・ ポストディフェンス(PPP 0.88、rank 149、FG% 45.5%)…PPPは平均的なので、悪くはない。プレーオフでエルトン・ブランドにやられすぎたせいでPPPが悪化したように思える。ディナイなど相手にボールを持たせないための動きは良い。ただ、バックダウンで押されたり、スピンムーブでやられた得点シーンが目立った。09-10シーズンとPPPがほぼ同じ。 ・ リバウンド…リバウンドがやや減った。 記事によると、オフェンシブリバウンドが減った原因は、監督がディフェンスや戻りを重視していたためらしい。 平均リバウンド数が10に達しなかったので、本人は自分に不満だったらしい。ボッシュは「平均10以下というシーズンはあってはいけない。みんなを落胆させてしまったと感じた。そのため、このオフの間により強くなろうと思った。」とコメント。 今シーズンに追加した武器・ スリー… 記事によると、彼はロックアウト中にスリーを練習した。ファーストブレイクやセカンダリーブレイクで使うために監督が彼に頼んだらしい。今シーズンは彼のスリー試投数が増えたが、今のところ成功率は今までと同程度。シーズン序盤なので今は何とも言えない。 悪い点なし。大変よくできました。プレデターのような髪形もやめて、さっぱりしました。この調子でがんばってください。
NBAのアシストの基準がよくわからないので調べてみた。 選手を分析するとき、アシストのシーンをよく見ると、レブロンなどがコート中央でパスを受けてドリブル2回+2歩でダンクをしたケースでもウェイドのアシストになっていることに気がついた。 定義この 記事やこの 記事によると、アシストに関するNBAのガイドラインでは、アシストは「直接フィールドゴールにつながるパスを投げる選手に与えられる。パスを受ける選手がすぐにスコアリングモーションに入る場合に限る。」というもの。フェイク、ドリブルの回数、パスを受けてからの時間などに関する詳しいガイドラインはないらしい。ちょっと前の記事なんで今はどうなのか知りませんが。 アシスト数は、ホームとアウェーで平均で約8%ほどの違いがあるらしい。 多くの選手やGMは「アシストは恣意的なスタッツなので重視しない。」と考えているらしい。 これらの記事を読んだ後にアシストシーンを確認すると、確かにパスを受けた選手はすぐにリングに向かっている。一番基準が緩そうなヒートのアシストシーンをある程度確認してみると、ドリブルは2回くらいならOK。スピンムーブで一人かわすのもOKという感じがする。 ついでに、ホームとアウェーでアシスト数の違いが18%もあったというナゲッツのゲームも確認してみた。フェイク3回で一人かわすくらいはOK。自陣でパスを受けてドリブル3回+2歩でレイアップ、というケースがあった。ほとんどのケースは納得できるけども、トランジション時のアシストの基準が緩い気がする。 おまけ・カレッジのアシストに関する 記事によると、カレッジでもホームとアウェーでアシスト数に偏りがあるらしい。 筆者は「アシストレシオに夢中になる前に、アシストは非常に主観的な記録であることを覚えておかなくてはいけない。」と書いている。 ・(得点につながってもおかしくなかった)潜在的なアシストを考慮して選手のパス能力を調査してみた、なんていう 記事もある。自分のパスがうまくても周りの選手がシュートの下手な選手ならアシストはつきにくいし、シュートのうまい選手でも外すことはあるので。 いろいろありますね。
昨シーズンのデビッド・リーについて調べてみた。09-10シーズンのスタッツと比較してみた。 調査の結果、良いところはアイソ関連、悪いところはポスト関連、とスタッツ上はややガードのような選手であることがわかった。 良い点・ アイソレーション(PPP0.9 、rank60 、FG%44.3%)…ジャブステップからのジャンプシュートが基本技。ドリブルで左右に抜ける。左右の手でレイアップやフックが可能だが、右手での得点が多い。スピンムーブからの得点もわりとある。 ・ ピック&ロール(PPP1.01 、rank64 、FG%49.6%)…ボールハンドラーのモンテイ・エリスに対して相手が引いて守ることが多いせいか、よく外でフリーになる。パスを受けてドリブルからの得点も多い。 ・ アイソレーション時のディフェンス(PPP0.68 、rank51 、FG%31%)…リーグ上位。09-10シーズン(PPP0.83、FG%41%)に比べて大幅に良くなった。なぜこんなに良くなったのかよくわからない。プレーの仕方はそれほど変わってない気がする。ユドーやビードリンスのブロックに助けられているせいかもしれない。 [追加] 09-10シーズンの失点シーンで多かったシーンは、ピック&ロールでスイッチしてからのアイソ。ニックスがあまりにもあっさりとスイッチさせていたせいで、PPPが良くなかったのかもしれない。昨シーズンの失点シーンにはスイッチのシーンがそれほど多くなかった。 ・ その他のオフェンス…トランジションオフェンス(PPP1.27 、rank80)、リバウンドからのシュート(PPP1.16 、rank56)、カット(PPP1.32 、rank77)など。どれも良いとも言えるし、平均的とも言える。また、ビッグマンにしてはアシストが多め。オフェンスのテンポが速く、周りに足が速くシュートのうまい選手がそろっていたせいだと思う。 悪い点・ ポストアップ(PPP0.78 、rank119 、FG%37.9%)…リーグ平均が0.86なので良くない。ドロップステップから両手で得点できるが、(PGから見て)右側のポストから右手のフックによる得点が多い。ジャンプシュートも多い。ただ、ボールをもらう位置がリングからやや遠い場合が多い気がする。ペイントエリアでボールをもらったケースはほとんどない。 3-9フィートからのFG%が33%だが、その原因はポストアップかもしれない。10-23の距離からのFG%はいいのに、なぜ短い距離ではこれほどFG%が低いのかわからない。09-10シーズンのポストアップは、FG%44%、PPP0.8だったので、昨シーズン良くなかったのは、怪我のせいだったのかもしれない。 今シーズンは現時点でポストアップ使用率が26%だが、FG%もPPPもほぼ昨シーズンと同じ。もう少し減らすほうがいいと思う。ボールをもらう位置がややリングから遠いのにポストプレーを始めるとミスが多くなっている気がする。 記事によると、リーのオフェンスはここ数年で、10フィート以上の距離からのプレー使用率が16%から42%とずいぶん増えたらしい。つまりペリメーターからのオフェンスが増えている。ポストアップが良くないからそうしたのかもしれない。 ・ スポットアップ(PPP0.85 、rank251 、FG%42.8%)…スポットアップのリーグ平均PPPが0.98なので良くない。ジャンプシュートのeFG%が41%でいまいち。このプレーのスタッツは09-10シーズンとほぼ同じ。ラマーカス・オルドリッジのように外から40%というのはビッグマンにしては悪くないのかもしれないが、一応スコアラーでありオールスター選手であることを考えるといまいち。 ・ ポストディフェンス(PPP1.02 、rank248 、FG%51.7%)…このプレーのスタッツは09-10シーズンとほぼ同じ。特徴となる武器がないように思える。サイズやウィングスパンがあるわけではない。ホーフォードなど良い選手と比べると、ペイントエリア内でパスを受けさせているシーンが多い気がする。センターだけでなく小さめのフォワード(チャック・ヘイズ、ボリス・ディオウあたり)にもバックダウンで押し込まれる。オルドリッジのように動きを読んでボールをたたくシーンも少ないので、TOをあまり誘発できない。 ディフェンスではポストディフェンスとスポットアップに対するディフェンス(PPP1 、rank213 、FG%45.9%)の割合が大きかったので、総合ディフェンスPPP(PPP0.95 、rank351 、FG%45.8%)は非常に悪くなってしまった。
主な10種類のプレーの中で、どういうプレーを重視するといいのか調べてみた。 平均値などプレー別PPPの、MEDIAN(中央値)、MODE(最頻値)、AVERAGE(平均)を調べてみた。データは昨シーズンのNBAのもの。 平均の降順で並べてみた。この表だけ見ると、カットやトランジションなどが効率の良い点の取り方と言える。一方、アイソレーションなどは他のプレーに比べると効率の悪い点の取り方と言える。 ポストアップの平均PPPがこれだけ低いのは意外だった。フリーでシュートを打てる場合があるプレー(スポットアップ、カット、トランジションなど)に比べると、常にディフェンダーが前にいるポストアップやアイソは効率が悪いのかもしれない。 ピック&ロールは、ターンオーバーが多いプレーなので効率は悪いのかもしれない。 重回帰分析重回帰分析を使って、チームの総合PPPに影響を与える要因とその影響度を調べた 記事を読んでみた。数値や計算式など詳しくはそちらの記事で。 総合PPPを目的変数にして、22の説明変数(プレー別PPP×11種類+プレー使用率×11種類)を使って重回帰分析をしたところ、以下のような結果になったらしい。 オフェンスでは22個の説明変数のうち8個だけが残った。影響度が大きかった順に並べると、 スポットアップ オフェンシブリバウンド トランジション トランジション使用率 アイソレーション ポストアップ その他のオフェンスのプレー アイソレーション使用率 つまり、オフェンスの総合PPPに一番大きな影響を与える要因はスポットアップ、という結果になった。アイソレーション使用率に関しては総合PPPと負の相関関係になったので、アイソの割合が少ないほどPPPはよくなるということになる。また、説明変数の中でプレー使用率は2個しか残らなかった。 ディフェンスでも22個の説明変数のうち8個だけが残った。影響度が大きかった順に並べると、 スポットアップ ポストアップ ピック&ロールのボールハンドラー トランジション その他のディフェンスのプレー アイソレーション オフェンシブリバウンド トランジション使用率 つまり、ディフェンスの総合PPPに一番大きな影響を与える要因もスポットアップ、という結果になった。また、説明変数の中でプレー使用率は1個しか残らなかった。 この分析結果だけ見ると、現在のNBAが昨シーズンのリーグとあまり違いがない場合、オフェンスやディフェンスにおいて、上記のPPPやプレー使用率を改善すれば、チームの総合PPPがある程度向上する可能性がある、ということになる。 その記事の結論ではこう締めくくられている。「この回帰分析から得られる結論は、基本的にプレー効率(PPP)がプレー使用率(%)よりもチームの効率性(チームの総合PPP)に大きな影響を与える、ということになる。プレーの回数は大事ではなく、効率良くプレーを行うことが、チームの効率性を向上させる。だからといって特定のプレーばかりしたり、あるいは、特定のプレーを全くやらないほうがいいというわけではない。今回の調査の結果は、選手や監督やGMが長年行ってきた最適化の結果であり、2011年時点でのリーグの状況を示しているにすぎない。過去のデータを同様に調べれば、おそらくシーズンごとに違う結果になるはずだ。言うまでもないが、回帰分析は分析に使ったデータを説明するものであり、その域を超えて変数の結果を予測するために使うべきではない。」
昨シーズンのモンテイ・エリスを分析してみた。プレーが多彩なので記事が長くなった。ガードの選手の場合はプレーが多彩なのでめんどくさい。 調査の結果、ピック&ロールが非常にうまい選手であることがわかった。 良い点・ ピック&ロール…PPP(1プレーあたりの得点)は0.96でリーグ9位。FG%49.5%。09-10シーズンから大幅に良くなったプレー。右手側に展開する場合の武器は、強烈なドライブもしくはジャンプシュート。左手側に展開する場合の武器は、主にジャンプシュートで、もしくはスクリーンを使わずクロスオーバーを使ってからのドライブ。 彼はピック&ロールでスクリナーのディフェンダーを翻弄している。アイスやサグなどでスクリナーのディフェンダーが下がって緩く守っていれば、1対1に持ち込み自在に決める。右手側のドライブは強烈な上にシュートのモーションが非常に速いので、ビッグマンには荷が重い。 アイスをされてもフリースローラインのあたりから簡単に逆サイドに進入し、得点やパスをする。ベースライン側のスペースにもわりと進入する。 彼のアシストは、ピック&ロールからのものが非常に多い。アシストを考慮したPPPというものがあるとすれば、彼のピック&ロール時のPPPはもっと上昇するように思える。 ピック&ポップでは、パスの受け手はほぼ全てデビッド・リー。 TO%は14.9%で彼にしてはやや高い。スクリナーへのパスが強すぎて高すぎる場合、スクリーンを使った後に囲まれる場合などにターンオーバーが多い。 ・ パス… 記事によると、昨シーズンの3月時点でリーグで一番パスが正確な選手はエリスで、パス成功率60%だったらしい。どれほど意味のあるスタッツかはわからない。ただ、TO%は11.9%なので平均の14%よりはわりと低い。彼のプレーの多さを考えると良い数字だと思う。エリスは良いパッサーなので彼にもっとパスをさせてカリーにスポットアップを打たせるほうがスタッツ上は理にかなっている、という 意見がある。 ・ クラッチシチュエーションでの強さ…クラッチスタッツにおいて、eFG%が53.7%もある。接戦の終盤に非常に強いと言える。この 記事によると、クラッチスタッツはリーグトップクラス。(その記事ではトゥルーシューティング%が使われているが、NBAの審判のファール基準は不明瞭なので自分はeFG%のほうが好み。) ・ ピック&ロールに対するディフェンス…PPP0.74でリーグ42位とスタッツ上ではすばらしい。FG%40.9%。ピック&ロールのスタッツはチームディフェンスの結果なので、自分はあまり重視してない。が、TO%が20%とすばらしい。良いヘッジがあったシーン、ファイトオーバーしたシーンでターンオーバーが多い。ボールハンドラーがPGではなくSGであるケースが多いせいかもしれない。アイソのときとは違って、いきなりスティールを狙わず、相手についていった上でスティールを狙うせいかもしれない。 エリスのディフェンスに関する 記事にはこう書いてあった。「キース・スマート監督はこう語った。「エリスはボールハンドラーを追うためにベストを尽くしている。…チームにディフェンスのいいビッグマンがおらず、ヘッジのうまい選手はユドーくらいしかいなかったのもエリスの評価が悪い一因だ。」…エリスはスライドスルーをするとき、スピンして追うという変な傾向があり、ボールハンドラーに背を向けるので、逆をつかれることがある。「選手時代のアイザイア・トーマスのビデオを見たり、ウォリアーズ時代のデレック・フィッシャーから習って得た。」と監督はエリスから聞いたそうだ。」 悪い点・ ディフェンスほぼ全てアイソレーション時のディフェンスでは、PPP1.04でリーグ324位。FG%47%。プレッシャーが緩い。フェイクによく反応する。スティールをよく狙う。チェンジ・オブ・ディレクションに弱い。 エリスのディフェンスに関する 記事にはこう書いてあった。「彼のディフェンスシーンを集めたプレー動画を見ると、クロスオーバーにやられ、無謀なスティールを試み、スピンムーブでやられるシーンばかりだ。…相手のエースをガードすることが多いのもひどく見える一因だ。…彼の姿勢が高いことについて、Kスマート監督はこう語った。「両手を広げて相手の前にいろ、と私は言ったが、彼は疲れると姿勢が高くなる。」…エリスはスティールを良く狙うのでギャンブラーと呼ばれる。だが、スマート監督によれば、それはスキームの一つだという。ウォリアーズはリバウンドなどディフェンスが良くないチームだったためだ。トップ・オブ・ザ・キーでスティールを狙うと危ないので、ウィングやベースライン際のエリアでスティールを狙えという指示を監督は出していた。「彼が正しくスティールをやったかと聞かれると、なんとも言えないな。あれも彼のゲームの一部だ。スティールの数は多かった。」」 ポストディフェンスでは、PPP0.87。FG%47%。サイズが小さいので仕方ない。コービーによくやられている。 スポットアップシュートに対するディフェンスでは、PPP0.95。FG%38.2%。プレッシャーの緩さ、スティールを狙う点、歩く点、フェイクにかかりすぎる点などいろいろ良くない。このディフェンスはチームのローテーションの影響が大きいので選手の分析時には重視してないが、彼個人の責任と言いたいシーンが多い。 オフボールスクリーンに対するディフェンスでは、PPP1.01。FG%47.6%。同上。 何とも言えない点・ アイソレーション…PPP0.83でリーグ117位。平均よりはいいと思う。FG%37.3%。TO%が8.3%と良い。ドリブルからのジャンプシュートは非常にスムーズで、シュートまでのモーションが非常に速い。ドリブルの一歩目は大きく速いので、相手は間合いをあけてしまう。右手側に展開するときはドライブが多く、相手の体に寄りかかり相手が跳びにくい状態にしておいてレイアップやランナーを打つことが多い。そのためアンドワンが非常に多い。ギャロップステップやユーロステップもたまにする。左手側に展開するときは、ドライブは少なく、ステップバックしてシュートすることが主で、たまにクロスオーバーやスピンムーブによるドライブ。アイソでスリーを打つことは少ないが、成功率は40%。 すばらしい武器に見えるが、10-23フィートのジャンプシュート成功率が35%ほどなのに多く打つ、という点が問題に思える。もう少しアイソを減らしてピック&ロールなど他のプレーを増やすほうがいいと思う。そもそもアイソでのPPPはトップクラスの選手でも0.9ほどで、1を超える選手はまずいない。エリスに限らず、アイソはあまり効率の良いプレーとは言えない気がする。 ・ オフボールスクリーンからのシュート…PPP0.82でリーグ88位と良い。FG%38.1%。キャッチからシュートまでが非常に速い。09-10シーズンは出場試合数が64試合だったことを考慮しても、そのシーズンに比べてプレー数が非常に増えた。 彼のオフェンスの総合PPPは0.94で、リーグ185位。FG%45%は悪くない。TO%は11.9%なので平均の14%よりはわりと低い。ただ、アイソやスクリーンからのシュートなど効率の悪いプレーが多すぎるので彼の総合PPPは大きく下がってしまった。
ピック&ロールに対するディフェンスについて、あいまいにしか理解してなかったので調べてみた。 調査の結果、ディフェンス方法は大きく分けると6種類あることがわかった。その中のショーは、ボールハンドラーとスクリナーのシュートのうまさに応じて細分化されていることがわかった。 以下、この 記事の内容を軽くまとめてみた。ダイアグラムや詳しくはそこで確認を。 (便宜上、この記事ではボールハンドラーをガードするディフェンダーをボールハンドラーDFと呼び、スクリナーをガードするディフェンダーをスクリナーDFと呼びます。) 6種類の主なディフェンス方法1…ショー(スクリナーDFが一旦ボールハンドラーの動きを止める。) 2…トラップ(ボールハンドラーをダブルチームして、パスをさせるのが目的。) 3…スイッチ(同じサイズの選手同士でのP&R時に使う。) 4…スクイーズ&アンダー(シュートのうまいスクリナーを外に押し出す) 5…サグ(インサイドを守る。外から打たせる。) 6…ファン(ボールハンドラーを片方のサイドで囲む。) 1.ショー(=ヘッジ)ボールハンドラーがシュート力のある選手の場合に使い、彼の動きを止めるために使うディフェンス方法。ショーにはハードショーとソフトショーの2種類がある。 ハードショー(=ハードヘッジ)は、スクリナーDFがベースラインに対して直角のスタンスで(=サイドラインに対して平行なスタンスで)ボールハンドラーの進路に体全体が見えるほど飛び出すディフェンス方法。スクリナーDFが大きく移動するので、スクリナーがシュートの下手な選手の場合に使う。ボールハンドラーDFの進路が3種類あるので、ハードヘッジは3種類ある。ショー&リカバー、ショー・ハイ・ロー、ショー&アンダーの3種類。 ソフトショー(=ソフトヘッジ)は、スクリナーDFが軽くヘッジして、ボールハンドラーをペイントエリアに進入させないように横に(=ベースラインに対して平行に)ドリブルさせるディフェンス方法。スクリナーDFはそれほど移動しないので、スクリナーがシュートのうまい選手の場合に使う。ボールハンドラーDFの進路が2種類あるので、ソフトヘッジは2種類ある。ソフトヘッジ&スルー、ソフトヘッジ&オーバーの2種類。 以下、ハードショー3種類、ソフトショー2種類について。 ・ ショー&リカバーハードヘッジの一種。ボールハンドラーDFはファイトオーバーしつつ、スクリナーDFのオーバー(彼の前)を通る。スクリナーDFはボールハンドラーの進路を防いでドリブルのスピードを落とさせてから、ボールハンドラーDFがオーバーを通った後に、スクリナーをディフェンスするために戻る。ボールハンドラーがシュートのうまい選手の場合に使う。 オフェンス側の対抗策としては、ボールハンドラーがチェンジ・オブ・ディレクションでスクリナーのいないほうにドライブする、などがある。ディフェンス側はそうされないように、ボールハンドラーDFがボールハンドラーにプレッシャーをかけてスクリーンを使わせる。 [ショー&リカバー図解説]ボールハンドラーのコービーは赤の矢印方向に進もうとした。スクリナーDFのノウィツキーはそれを見て黄色の矢印の方向に飛び出してハードヘッジをして、今リング方向に戻ろうとしている。ボールハンドラーDFのキッドはノウィツキーのオーバーを通ってコービーに追いついた。ボールハンドラーのコービーはハードヘッジを見て一度止まったが、ヘッジが甘かったのですぐに再びドライブしてペイントエリアに進入し、得点した。 ・ ショー・ハイ・ローハードヘッジの一種。ボールハンドラーDFはファイトオーバーしつつ、スクリナーDFのアンダー(彼の後ろ)を通る。スクリナーDFはボールハンドラーのドリブルのスピードを落とさせてから、ボールハンドラーDFがアンダーを通った後に、スクリナーをディフェンスするために戻る。ボールハンドラーがシュートのうまい選手の場合に使う。 余談だが、ラリー・ブラウンは、ピック&ロールに対しては、ショー・ハイ・ローで対処するのを好む。また、彼はサイドピック&ロールではヘッジを好まず、ファイトオーバーで対処するのを好む。 [ショー・ハイ・ロー図解説]赤の矢印方向に進むボールハンドラーのダレン・コリソンを止めるため、スクリナーDFのボッシュが黄色の矢印方向にハードヘッジをした。ボールハンドラーDFのレブロンはファイトオーバーしつつ、スクリナーDFのアンダーを通って青の矢印方向に進んでいる。ヒートは、スクリナーのハンズブローより、コリソンを警戒したのかもしれない。 ・ ショー&アンダーハードヘッジの一種。ボールハンドラーDFは、スライドスルーしつつスクリナーDFのアンダーを通る。ピック&ポップを警戒するときなどに使う。あまり使われない方法らしい。 [ショー&アンダー図解説]ボールハンドラーのモンテイ・エリスは赤の矢印方向に進んだが、ボッシュのハードヘッジを見て止まった。ボールハンドラーDFのウェイドはスクリナーのデビッド・リーのアンダーを通って、青の矢印方向に進んでいる。この画像ではわからないが、ウェイドは左腕でリーを抱きかかえるように触っている。シュートのうまいリーの動きを制限してリングから遠ざけているのだと思う。 ・ ソフトヘッジ&スルーソフトヘッジの一種。スクリナーDFは軽くヘッジする。ボールハンドラーDFはスライドスルーしつつ、スクリナーDFのオーバーを通る。スクリナーがシュートのうまい選手の場合に使う。 オフェンス側の対抗策としては、チェンジオブディレクション、もしくはアングルを変えてスクリーン。 [ソフトヘッジ&スルー図解説]ボールハンドラーのロンドは赤の矢印方向に進んでいる。ボールハンドラーDFのローズは青の矢印方向にスライドスルーしつつ、スクリナーDFのブーザー(黄色)のオーバーを通っている。この画像はサグのように見えるので例としてはあまり良くないかもしれない。ソフトヘッジ&スルーの映像自体が少ないので勘弁。 ・ ソフトヘッジ&オーバーソフトヘッジの一種。スクリナーDFは軽くヘッジする。ボールハンドラーDFはファイトオーバーしつつ、スクリナーDFのオーバーを通る。 [ソフトヘッジ&オーバー図解説]ボールハンドラーのローズは赤の矢印方向に進みペイントエリアに進入しようとしたが、スクリナーDFのマイク・ミラーが黄色の矢印方向にソフトヘッジをしたので、コートを横切るようにしか進めなかった。青の矢印のウェイドはファイトオーバーをしている。 2.トラップ(=ブリッツ)ボールハンドラーにスクリーンを使わせ、ディフェンスの2人がボールハンドラーをダブルチームのように囲み、パスをさせるディフェンス方法。ボールハンドラーがスター選手の場合に使う。トラップ後はパスが予想されるので、ローテーションが大事。オフェンス側の対抗策は、スクリナーのロールなど。ディフェンス側がロールに対抗するには、スクリナーDFが両手を挙げながら戻るか、他の選手がローテーションで守る。 トラップの種類には、スクリーン成立前に囲むアーリートラップ、スクリーン成立後に囲むトラップなどがある。アーリートラップではスクリナーがよくフリーになるので、スクリナーがシュートの下手な選手の場合に使うほうがいい。 ハードヘッジと違う点は、こちらは基本的にローテーションをする点。ハードヘッジではスクリナーDFがスクリナーをガードするのが基本で、ローテーションはその次。 後述するファン(アイス)と違う点は、こちらはピック&ロールさせる場合もあるという点。アイスでは、ボールハンドラーDFがボールハンドラーに対してピック&ロールさせないように進路をふさぐ。 [トラップ図解説]わかりにくいが、ボールハンドラーのコービーがウェイドとダンピアに囲まれている。スクリーンを使った後に囲まれた。その後、矢印の方向にパスを出そうとしてターンオーバーになった。この画像を見ていると「すぐそばにいるフリーのスクリナーにパスをすればいいのに」と思ってしまうが、コービーはプレッシャーがきつくて混乱したのかもしれない。 3.スイッチガード同士やフォワード同士など、似たような選手同士でのピック&ロールのときに使うディフェンス方法。ガードする選手を交換する。 ケビン・オニールコーチは、ショットクロックが8秒以下のときなどにスイッチを使う。ボールハンドラーDFをスクリナーDFのアンダーに行かせ、ロールをさせないようにする。また、スクリナーDFをスクリナーの横に行かせ、ボールハンドラーのドライブを防ぐ。 4.スクイーズ&アンダースクリナーDFがスクリナーをリングから遠ざけるように押すディフェンス方法。スクリナーのシュートがうまい場合に、ピック&ポップを防ぐために使うディフェンス方法。ボールハンドラーDFはスクリナーとスクリナーDFのアンダーを通る。そのため、ボールハンドラーがシュートの下手な選手の場合に使うほうがいい。 [スクイーズ&アンダー図解説]サンズのスクリナーDF(黄色)がスクリナーのガーネット(緑色)を押してリングから遠ざけている。サンズのボールハンドラーDFはスクリナーとスクリナーDFのアンダーを通っている(青の矢印方向に)。ボールハンドラーのロンド(赤色)にシュートを打たせても良いが、ガーネットをペイントエリア内に入れないようにする、というかなり極端な守り方。 5.サグ(=シャドー、ソフト)インサイドを守って、外は捨てるというディフェンス方法。スクリナーやボールハンドラーがシュートの下手な選手のときに使うディフェンス方法。スクリナーDFは引いてインサイドを守る。ボールハンドラーDFはファイトオーバーしてもスライドスルーしてもいい。トランジション時によく使われる。 [サグ図解説]赤の矢印方向に進むボールハンドラーのルビオに対して、スクリナーDFは青の線の位置まで下がって守っている。ルビオはこの後ジャンプシュートを決めたので、作戦は失敗。キャブズ側は、ルビオのシュート力を甘く見ていたのかもしれない。 6.ファン(=アイス)ボールハンドラーを中央に進入させないよう、片方のサイドに追いやるディフェンス方法。サイドピック&ロールから中央に展開されると外のシューターがフリーになるかもしれないので、ストロングサイドだけでプレーさせるために使うディフェンス方法。ボールハンドラーDFは、スクリナーとボールハンドラーの間に立って中央に進入されないようにする。スクリナーDFはウィークサイドに展開されないように守る。スクリナーがフリーになりやすいので、スクリナーがシュートの下手な選手の場合に使う。トラップの場合のようにローテーションが大事。サイドピック&ロール時によく使われる。 [アイス図解説]セルティックスのボールハンドラーDFが、赤の矢印の方向に進もうとしたネッツのボールハンドラーの行く手を防いでいる。この後、ネッツのボールハンドラーは、スクリナーにパスをした。ボールハンドラーにすばらしい突破力があれば、スクリナーDFのベースライン側のスペースにドライブしたり、スクリナーの下を通って中央に進入することができる。 その他・ プッシュアウトボールハンドラーをスクリナーに近づけないようにして、ピック&ロールをさせないようにするディフェンス方法。ボールハンドラーDFがボールハンドラーの前できつくプレッシャーをかける。 ・ ウィークボールハンドラーにウィークハンド(ドリブルが苦手なほうの手)でドリブルさせるためのディフェンス方法。ボールハンドラーDFはボールハンドラーを誘導するようなスタンスをとる。また、ストロングハンド側サイドの他のディフェンダーはヘルプに行くようなフェイクをかける。ストロングハンドで強烈なドライブをする選手に対して使う。
参考資料 Hoopsplaybook
昨シーズンのオルドリッジを分析してみた。 分析の結果、ジャンプシュートの精度をあとほんの少し上げれば万能選手になれそうだと感じた。 良い点・ アイソレーション時のディフェンス…PPP(1プレーあたりの得点)が0.71でリーグ上位。FG%34.5%。相手を中央に進入させないようなスタンスをとるので、相手にレイアップをあまりさせない上、ベースライン際で相手を囲んでターンオーバーを誘うケースも多い。ウィングスパンが7-5と非常に長いので、パッシングレーンを良くさえぎり、ボールハンドラーがトラベリングをとられるケースがわりとある。アンドレ・ミラーのダブルチームや、ゴール下のマーカス・キャンビーのヘルプによるターンオーバーも多かった。ジャンプシュートで得点されるケースが多い。ペリメーターではプレッシャーが緩めであるためと思う。 ・ ポストディフェンス…PPP0.77でリーグ上位。FG%39%。このプレーに限らないが、相手が持っているボールをたたいてターンオーバーにするシーンが非常に多い。ウィングスパンが長いおかげだと思うが、読みも優れているのかもしれない。 ・ ピック&ロール…PPP1.11でリーグトップクラス。FG%54%。得点の多くは、ジャンプシュートによるもの。相手のビッグマンがヘッジをしたときにボールハンドラーからパスを受けてフリーでシュート、というケースが非常に多い。フリーで打つことが多いせいか、ポップ時のシュート成功率は約48%。(PGから見て)左のエリアでのシュートが多い。ゴール下にスペースがあるときはロールを積極的に狙っているように見える。ただ、得点のうちロールによる得点は25%程で、昔からロールは多くない。 ・ ポストアップ…PPP0.87でリーグ82位。FG%は41%と高くはない。彼のプレーの40%以上を占める第一の武器。(PGから見て)左のポストからのオフェンスを好む。時計回りにターンしてからのジャンプシュートが多いが、ジャンプシュートの成功率は40%ほど。リリースポイントが非常に高い。右手のフックやレイアップもある。彼のプレーの中ではターンオーバー%が9.5%と高め。バックダウン時にドリブルの回数がやや多いときや、ペイントエリア内でもドリブルするときなど、ターンオーバーが目立つ。 ・ カット…PPP1.43でリーグトップクラス。FG%は71%と驚異的。バックドアカットからのダンクが非常に多い。裏をとるときに使うスピンがビッグマンにしては非常に速いと思う。09-10シーズンに比べてプレー数が大幅に増えた。ブレイザーズは、彼のジャンプシュートの回数を減らすため、彼のウィングスパンと機動力を効果的に使えるカットを増やしたのかもしれない。 [追加] 記事によると、バックドアが増えたのは、アンドレ・ミラーのおかげらしい。左のエリアなどで頻繁にダブルチームされるようになって苦しんでいたオルドリッジに、ミラーが「ダブルチームと無理に戦わず、リングに向かってカットしろ。ダブルチームのせいで俺の姿が見えなくてもカットしろ。俺がパスをしてやる。」と言ってから、バックドアカットからの得点が増えたらしい。アドバイスについて、オルドリッジは「いやぁ、アンドレとのプレーは最高だった!彼のすごさを理解する人は少ないが、対戦相手や僕はよく知っている。」と言っている。…つまり、ダブルチームに対抗するためにカットが増えた、ということになる。 記事によると2008年頃からオルドリッジは自信を失うほどダブルチームにひどく悩まされていたようなので、ミラーに関するコメントを聞くと、オルドリッジはカットという打開策を授けてくれたミラーにかなり感謝しているように思える。平均得点が20点を超えたのは、ミラーのおかげかもしれない。 ・ トランジションオフェンス…PPP1.4でリーグトップクラス。FG%74%と驚異的。 ・ ターンオーバーの少なさ…TO%が8.6%で、リーグ平均の約14%に比べると非常に低い。1試合平均のTO数は約2だが、彼のプレー数の多さを考えると非常に少ない。 悪い点・ アイソレーション…PPP0.7でリーグ下位。FG%33.8%。ただ、アイソの回数は非常に少ないのであまり問題ではない気がする。ジャブステップやフェイクからのジャンプシュートが多い。左手側にドリブルするときは、スピンムーブをして右手でシュートすることが多い。 ・ スポットアップシュート…PPP0.79でリーグ291位。FG%39.7%といまいち。いまいちなためか、09-10シーズンに比べてプレー数が減った。 このプレーに限らないが、10-23フィートの距離からのジャンプシュート成功率は40%でいまいち。キャリア通算でも40%。2009年のスカウティングレポート( 記事)で「フリーの時のシュートは良いが、キャッチ&シュートは発展途上。」と書かれているが、あまり変わってないように思える。ピック&ロールではジャンプシュートが48%とよく入るが、なぜなのかよくわからない。ピック&ロールでは、彼の好きな左のエリアでフリーで打つことが多いせいかもしれない。 ・ スポットアップシュートに対するディフェンス…PPP1.05でリーグ下位。失点の半分ほどがスリーによるもので、45%の成功率で決められた。このプレーでひどくやられたので、彼のディフェンスの総合PPPは大きく下がった。09-10シーズンも良くなかった。相手チームは、1対1のディフェンスが良い彼との直接勝負を避けているのかもしれない。 物足りない点ブロック、リバウンドなど。彼のウィングスパンやサイズを考えると、もっと多くてもおかしくない気がする。ただ、ブレイザーズはリーグの中で試合ペースが非常に遅いチームなので仕方ないかもしれない。あるいは、ブレイザーズのオーナーやGMが毎年良い選手を集めるためかもしれない。
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